損害保険が支払われないトラブル

損害保険が支払われないトラブルは多々ありますが、殆どの場合保険内容を
正しく把握していないことが原因です。
保険に加入しているから安心だと思い込んでいたのに、いざトラブルに見舞われた時、
当然受け取れると考えていた金額が支払われないという経験はありませんか。

トラブルが最も多い損害保険は住宅火災保険で、補償内容の認識の違いがトラブルの元となっています。
住宅火災保険に加入している場合、その補償は火災、雷、破裂、爆発、風、雹、雪による被害に限られます。
ここには足りないものがあるのですが、それは水害です。
台風による水害は保険の対象外となるため、実際に被害に遭ったのに補償されないため、
騙されたと思うのです。

混同されやすい損害保険の住宅総合保険ですが、住宅火災保険よりも幅広く補償される保険です。
台風による水害はもとより、車や電車が一般家屋に飛び込んで来た場合や、
極めて稀ですが航空機が墜落するなど、外からの衝突や落下物が原因で
建物が損壊した場合も保険対象になります。

しかしながら、水害の場合補償には一定の条件を満たしていなければなりません。
基本的に、床上浸水していることが条件ですが、保険価額の30%以上の被害を被った場合に限ります。
保険金額に損害額をかけて保険価額で除した値の70%が補償額となります。
この保険価額が厄介なのです。
つまりは時価額のことですが、建物は土地と異なり価値が時間の経過とともに下がっていきます。
中古住宅などを購入した場合、その不動産価値は無きに等しいと判断されます。
火災で全焼した場合でも、この保険価額が補償額を下げる働きをする為、トラブルとなるのです。

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